アートで生きるのか、アートを生かすのか:対峙の仕方で生き方は変わる

とある平日の夜。

日本画を描いている友達から

この先々を相談したいという相談を、

友人の細田先輩から又聞きしました。


どんな相談かと聞いてみると。



絵で食べていきたいけど、

現状は画塾のバイトと、

(本当は言いたくないけど、と小声で)

水商売で生計を立てている。


絵に集中したいから、

今の生活をどうにかならないものか。



かなり、切実で生々しい現状ですね。


成り上がりの絵描きの親を見て育った私からすると、

画力以外のところを鍛えた方が

いいんじゃないかなぁと

うっすら思っていたところ。



ビジネスマンとして感覚が鋭い細田先輩は

めちゃくちゃ真剣に、真摯に受け止めて

友人で敏腕の経営者である向山雄治さんに

相談させてもらう場をセッティングされていました。


向山さんは、

株式会社RNSの代表取締役社長として、

セレクトショップ、飲食店、レンタルオフィスなど

多方面の事業展開をされている幅が広い経営者です。


ぱるみじゃーのが美術畑出身なら、

色々話がわかるのでは?

と細田先輩からお誘いいただき、

相談の場にご一緒させていただきました。



向山さんは、

めちゃくちゃ真摯に友達の悩みを聞いて

次の2つの方向性のどちらがいいか聞かれていました。


①生きていくための道具として絵を使いたいのか

②絵に没頭して自由に描きたいのか


友達は、めちゃくちゃ悩ましそうでした。

そこに、向山さんがおれだったらと一つのアイデアを提案してくれていました。



おれだったら、収入基盤をかためてから

ギャラリー兼アトリエをつくるかな。


収入基盤がかたまると、

自由に、思う存分楽しんで制作活動ができる。


自分が個展をやらない期間は、

ギャラリーを場所貸しすれば、

ギャラリーも収入源になるからね。




なるほど〜!!

ぱるみじゃーの、目から鱗でした!!


今までは、(アートでない仕事で)稼ぐ。

稼いだお金を制作に注ぎ込むという感じで

作品の制作とお金を稼ぐことは別物だ

と思ってたんです。


でも、向山さんの話を聞いたら

ビジネスとアートって

そんなふうに絡めることができるんだと

新鮮に思ったし、むちゃくちゃワクワクしました!!



ビジネスとアートの絡め方って

自分が知らないだけで、他にも色々あるんじゃないかと思って後日調べてみると……!




ありました♪♪


Soup Stock Tokyoの創業者であり

アートコレクターで

アートに造詣が深い遠山正道さんが

取り組むビジネスは、めちゃくちゃクリエイティブ!


ん?スープ屋さんじゃないの?と思った方!


遠山さんは株式会社スマイルズの

代表取締役社長として、

Soup Stock Tokyoをはじめとする

様々なビジネスを展開しています。


めちゃくちゃおもしろいことをされているので、一部ご紹介したいと思います。




ビジネスにアートを

まずわかりやすい取り組みが

「アートから生まれたスープ」です。


フェルメールの《牛乳を注ぐ女》や

ゴッホの《玉葱のある静物》という作品から

着想を得て作られたスープ。

https://www.soup-stock-tokyo.com/story/art-vermeer/



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フェルメールは17世紀、ゴッホは19世紀。

それぞれ時代は異なりますが

当時の食生活で使われていたであろう食材を使ったり、

画家の生活に想いを馳せたスープを考案されています。


とてもおいしそうですよね。

練りに練って思案されたスープは

まさに「作品」です✨




アートにビジネスを

遠山さんのビジネスで、ぱるみじゃーの自身、

まさにこれやってみたかったー!

と思った取り組みが「The Chain Museum」です。


The Chain Museum は、アートを基盤として、

人と人、経済、技術をつなげて

新しい価値を生み出していくプラットフォームです。



特にいいなと思った点は

コンセプトにあるこの2点です。


▪️アートやアーティストを取り巻く

団体や人、場(行政や鑑賞者まで)を巻き込んで、

主体的に関係性を紡いでいくことを大事にしていること


▪️埋もれた表現を掘り起こしつつ、

気づきや意思を得ていく行為を促す

プラットフォームであること


つまり、アーティストやアート関係者からの

一方向のコミュニケーションではなく、

関わる人みんなで関係性を作りながら

双方的にアートからインスピレーションを

得ていくことを大事にしているところ。


色々あるプロジェクトの中でおもしろそうー!

と思ったのが「檸檬ホテル」です。


友人、家族、恋人と、

おもしろがって楽しめそうなイベントです。

https://artsticker.app/share/works/detail/260


紹介ページにはこんな解説が✨


ここで2名のカップルになりなさい。相手がいない場合は、訪れるまでしばしここで待つ♡ カップルになったら、イヤホンガイドを1台とり、2人でヘッドホンを装着する。番号を押して、流れてくる音声に従いなさい。 豊島レモンで草木染めされた黄色い部屋である檸檬写真館で、あなたは「ほほ檸檬」をすることになる。2人でほほ檸檬を自撮りし、#ほほ檸檬しなさい、#cheekylemonをつけインスタグラムで拡散するとそれが作品となる。


キャッキャッ言いながら楽しんだ

経験そのものが作品になるという

おもしろいイベントです。


お相手がいなかったときの

照れ臭さや気まずさがリアルに想像できて

めちゃくちゃおもしろい…(笑)



子どもの眼差しを大事にした姿勢

遠山さんは、こういう様々な

おもしろい事業展開をされていますが

その大前提として大事にされている価値観が

「子どもの眼差し」と「大人の都合」のバランスです。


子どもの純粋なモチベーションや情熱を大事にしつつ、それだけではビジネスは成り立たない。

だからこそ、大人の都合を

うまく取り込む必要があるという考え方です。


今の時代は、

大人の都合のビジネスがたくさんあるからこそ、

純粋な気持ちや情熱を大事に経営すると

インタビューで答えています。


参考:遠山さんインタビュー

https://diamond.jp/articles/-/224945?page=3



どんな人生を描きたいか

アートに関わるといっても冒頭の絵描きさんのように、

深刻な悩みの種の人もいれば、アートの力を活かして人生をより豊かで楽しいものにしている人もいます。


大事なことは、

アートはあくまでもツールだということ。


ツールを使って、

どんな人生を描きたいかを決めることが

アートのある、より楽しい人生を作っていくんじゃないかと思います。

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